EX・LOVER |
EX・LOVER …いつの日だったかな… 携帯が鳴っていたので着信表示に視線をスライド …元恋人からのTELだった… 電話が嫌いで殆ど限られた人しか私は出ない 何気ない会話が始まった その会話を最初に立ち切ったのは相手だった 『あのさ、報告があるんだけど…』 『なに…なに』 『あのね…入籍しました』 『……え……』 『だから…結婚しました』 明かに動揺してる…ちょっと手が震えていた 素直に〔おめでとう〕が言えるまで数分かかったのは嘘ではない …そして… その言葉の重みを痛感した 『まじ…どんな人』・『すご〜い』 そんな言葉しか本当に出て来ない 決して〔未練〕が有った訳ではない その裏で〔表現しきれない〕様な気持ちが溢れる 一体この気持ちは何なんだろう…正直説明出来ない …でも… 本当に〔おめでとう〕という言葉を初めて〔真剣〕な気持ちで言えた気がした そんな気持ちのまま…日付変更線を超えた 濡れた髪はそのままだった |
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