† リリー・シュシュの全て † 〔東京少年〕 ＢＡＮＤのＰＶを中学の時見た その独特な世界観を大胆な手法に驚き衝撃だった …監督は… 〔映像作家・岩井俊二〕 それ以来私はこの殿方の作品は全て見ている …しかし… 氏の作品で感想も書くことが出来ない程ショックを受け 文字に起す事も出来ないでいた作品がある ようやく落ち着いた今日書かせて頂きます 前にこの映画を私の突発的衝動買い症候群によりメイキングも含めたＢＯＸ・２本セットを購入した 知人のエディターさんに以前から薦められていた作品だった 〔2002年ベルリン国際映画祭・国際アートシアター連盟賞受賞〕 …その作品は… 〔リリー・シュシュの全て〕 メイキングのタイトルは〔呼吸〕 本編のキャッチコピー 〔１４歳のリアル〕 〔僕にとって、リリーだけがリアル。今まで誰も描けなかった１４歳のリアルがここにある〕 …１４６分後…見終わった後私は吐き気と共に号泣していた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ １４歳の少年少女たちの〔リアル〕それを感じる部分はあった …でも… この映画の中でほとんどが脚色され演出されている 驚くほど綺麗な田園の風景 〔リリー・シュシュ〕 作品に登場するアーティストによってそれは消されていた 私にはそれは〔リアル〕ではなかった 物語の核心・メッセージを見失っていた ＤＶＤのスイッチを触る事さえ出来なかった …唯一つ… 本当の〔リアル〕を感じたシーンがあった 〔沖縄を旅行するチャプター〕 …そして… 〔ラストシーン〕 少年がある状況を目の当たりにし吐くシーン 今思うとそのシーンで初めて物語の中のリアルが 〔現実のリアル〕というモノとして見れた気がする …ただ… 〔リアルを超えた超リアルな世界〕 …そう感じました… ただ…やはり …この作品には〔毒〕があります… 私は映画館で見なくてよかっと思った （毒はあるべきだけど作用が強い） …解毒剤は皮肉にも同封パッケージ… 〔メイキング編〕 この作品を期に私は〔リアル〕という言葉は想像以上に 曖昧で・繊細で …そして… ある時には人の心に作用する毒や凶器になると感じた 私はしばらくこの作品は見返さないと思う …その時が来るなら… 自分自身が〔リアル〕という言葉を肌で感じ納得する答えが得られた時だと思う そんな事を氏は私に教えてくれた …でも… 私の大好きな映像作家 いつまでも私は彼を追い続ける  岩井俊二公式サイト |
